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わきがの治療を行うと多汗症も治る、といわれることがありますが、わきがと多汗症は違います。わきがは、アポクリン腺という汗腺からの汗が原因で、細菌などで分解される際に独特なにおいを放つ症状のことです。多汗症は、激しい運動をしたわけでも、ひどく暑いわけでもないのに、常に手のひらや足の裏が濡れているという症状で、多汗症の汗は主にエクリン腺と呼ばれる体全体に分布している汗腺から出る汗です。このようにわきがと多汗症の違いは汗腺の違い、特徴の違いがあるわけですが、治療方法も違います。ただし、わきがの治療方法において手術をする際、アポクリン腺のみを取り除くことは難しく、エクリン腺も取り除かれてしまうことから、結果的にわきの下の多汗症の治療方法にもなる、というわけです。また、汗の量を抑えることはわきがの治療方法にも多汗症の治療方法にもなるので、わきがと多汗症の治療方法の共通点はあります。しかし、汗腺の位置が違いますから根本的な治療方法は異なります。
原因がはっきりしているわきがと違い、多汗症は原因がよく分かっていないとされています。ただ、多汗症の人は通常より交感神経の反応が強いといわれています。汗というのは、体温調節の働きをするものですが、この指令を出すのは脳で、脳からの命令は脊髄を通り交感神経を通し、汗を出す汗腺に届いて実際に汗が出ます。このような汗のしくみから、多汗症の治療方法として基本的なものは、交感神経の反応を止める治療方法です。「胸部交感神経節ブロック」や「胸腔鏡下交感神経切除術」、「腰部交感神経節ブロック」といわれる治療方法があります。
多汗症の治療方法において、わきがの治療方法との違いには副作用があります。多汗症の交感神経の反応を止めるという治療方法は、ほとんどの場合代償性発汗という副作用が出るのです。体温調節のためには、手のひらの汗が止まっても、他の部分においてその分の汗を出そうとするために起こる症状です。こういった副作用にことも含め、多汗症の治療方法はよく考えてから実行する必要があります。しかし、ボトックス治療は、わきがの治療方法にも多汗症の治療方法にも適し、手軽に受けられる治療方法です。手術と違い、副作用の心配もほとんどありません。ただし、根本的な治療ではないので、効果の持続は3〜6ヵ月です。もし、手術は気がひけるという場合は、こういった治療方法を試してみるのも一つの方法です。
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